答え
国立がん研究センターの解説では、乳房のしこりは乳がん以外でも出ます。代表は乳腺症(30〜40歳代に多い良性の変化)、線維腺腫(40歳代までの女性に多い良性腫瘍。触るところころ動く)、葉状腫瘍(良性・境界・悪性の3区分)です。触った感じで見分ける方法は書かれておらず、診断は検査で行うとされています。
4種類の比べ表
| 乳腺症 | 線維腺腫 | 葉状腫瘍 | 乳がん | |
|---|---|---|---|---|
| 性質 | 乳腺の良性の変化の総称 | 代表的な良性腫瘍 | 腫瘍の性質で良性・境界・悪性の3つ | 悪性(がん) |
| 多い年代 | 30〜40歳代 | 40歳代までの女性 | (記載なし) | 30歳代後半から増える。40歳以上の女性で最も多いがん |
| 主な症状 | しこりや痛み。月経前に増大し月経後に縮小 | 触ると、ころころと動くしこり | 乳房にできる腫瘍 | 主な症状はしこり。くぼみ・ただれ・左右非対称・分泌物 |
| がんとの関係 | がんの原因にはならない | (記載なし) | 悪性のものがある | — |
| 治療 | 基本的に不要 | 閉経後に徐々に小さくなることが多く、特別な治療は不要。急速に大きくなる場合は摘出もある | (このページの資料に記載なし) | (このページでは扱わない) |
表は国立がん研究センター「乳がん」「乳がん検診について」の記述の整理です。「(記載なし)」は、その解説に書かれていない項目です。
どうやって区別するか(診断の流れ)
| 順番 | 検査 | 何を見るか |
|---|---|---|
| 1 | 視診・触診 | 目で見て、触って確認する |
| 2 | マンモグラフィ・超音波(エコー) | しこりの位置・大きさ・性状を画像で確認する |
| 3 | 病理検査(細胞診・組織診) | 細い針や少し太い針で細胞・組織を採り、顕微鏡でがんの有無を調べる。ここで確定診断 |
画像検査の違いはマンモグラフィと超音波の比べ表にあります。「ころころ動くから良性」「痛いから良性」といった自己判断はできません。しこりに気づいたら、乳腺科・乳腺外科へ。
このページは公的な資料の数字を整理したもので、診断や治療のすすめではありません。胸に気になる症状があるときは、乳腺科・乳腺外科など医療機関へ相談してください。
あわせて読む
出典
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん」(更新・確認日 2023年7月5日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 検査」(更新・確認日 2023年7月5日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん検診について」(更新・確認日 2024年9月20日)
確認日 2026年10月31日。