答え
左右差は珍しくありません。形成外科の研究(2024年)では、写真を測れた346人のうち約77%で、左の乳房と胸壁が右より広いという結果でした。一方、国立がん研究センターは「左右の乳房の形が非対称になる」ことを乳がんの症状の1つに挙げています。以前からの差と、新しく出た変化は分けて考えます。
研究の数字(600人から346人)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 研究 | 乳房の手術を受ける女性の写真を使った後ろ向き研究(2024年発表) |
| 最初の人数 | 600人の女性患者の写真 |
| 除外 | 254人(撮影姿勢が不適切などで測れない写真) |
| 測った人数 | 346人(年齢18〜62歳・平均34歳) |
| 測った所 | 乳房と胸壁の幅、乳頭から正中線・前腋窩線までの距離、胸骨上縁・鎖骨から乳頭までの縦の距離など |
| 結果(幅) | 左の乳房・胸壁・乳頭から正中線の距離などが有意に広い。約77%の人で左が広かった |
| 結果(縦) | 縦の長さは左が長めだったが、統計的に有意ではなかった |
対象は美容的な乳房の手術を受ける女性の写真で、一般の女性全体を代表する数字ではありません。論文の著者自身も、さらに精度の高い研究が必要だと書いています。
同じ論文が引いている、別の研究の数字
| 測ったもの | 非対称があった割合 |
|---|---|
| 乳頭の位置 | 73% |
| 乳房の形 | 95% |
| 前胸壁の出っ張り | 38% |
これは論文が引用している先行研究(Liuらの報告)の数字で、当サイトが原典を確認したものではありません。また、見方(測る項目・判定の基準)で割合が大きく変わることを示す例として載せています。
「差がある」と「差が変わった」を分ける
| 状況 | 考え方 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 昔から、左右の大きさや形が違う | 研究でも、差があること自体は多い | 気にしすぎる必要はないが、サイズを測るときは左右を別々に測る |
| 最近、片方の形が変わってきた・片方だけくぼみやひきつれが出た | 国立がん研究センターは、非対称になる・くぼみができることを乳がんの症状に挙げている | 乳腺科・乳腺外科へ(早めに) |
| 月経前だけ片方が張る | ホルモンで乳房が張る時期がある(月経前の胸の張り) | 月経後に戻るか、日誌で記録する |
このページは公的な資料の数字を整理したもので、診断や治療のすすめではありません。胸に気になる症状があるときは、乳腺科・乳腺外科など医療機関へ相談してください。
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出典
- Hafezi F, et al. New Insights Into Breast and Chest Wall Asymmetry in the Aesthetic Patient. Aesthet Surg J Open Forum. 2024;6:ojae080
- 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん」(更新・確認日 2023年7月5日)
確認日 2026年10月31日。研究は英語の論文で、本文の日本語は当サイトによる要約です。