まず前提を訂正しておきます
胸が性感帯として働くかどうかには、かなり大きな個人差があります。触れられて明確な快感が出る人、くすぐったいだけの人、何も起きない人、不快に感じる人。そのどれもが一定数います。にもかかわらず「感じるのが普通」という印象が強いのは、反応が大きい体験ほど語られやすく、何も起きなかった話は共有されないからです。
感じないことが病気のしるしということもありません。感度が低いことで健康上の問題が生じるわけではなく、治療の対象にもなっていません。「不感症」という言葉が使われることがありますが、これは医学的な診断名として確立したものではなく、診断されるものでもありません。
要因を切り分けてみる
「感じない」とひとまとめにせず、次のどれに近いかを考えると整理しやすくなります。
- 部位の問題/乳房は何も感じないが乳首は反応する、あるいはその逆。神経の分布が違うため、部位で分かれるのは普通です(乳首側については乳首が感じない場合)。
- 方法の問題/速すぎる、弱すぎてくすぐったい、掴まれて痛い、いきなり中心から触れられている。方法が合っていないだけのことがあります。
- 緊張の問題/身構えていると皮膚の感覚が届きにくくなります。同じことをしても、落ち着いているときと反応が違います。
- 体調・周期の問題/睡眠不足、冷え、月経周期による張り。日によって変わります。
- 関係性の問題/相手に対する感情や、その場の安心感によって変わります。
- 意識の向き方/「感じなければ」と思いながら受けると、観察する側に回ってしまい反応が出にくくなります。
このうち複数が同時に効いていることがほとんどです。1つずつ変えてみると、どこが効いていたのかが見えてきます。
「感じよう」としないほうが分かります
感じるかどうかを確かめようとして意識を集中させると、自分の反応を監視する状態になります。この状態では、感覚そのものより「まだ何も起きない」という観察の方が前に出てしまい、余計に届きにくくなります。
結果を出そうとせず、単に触れられている時間として過ごす方が、かえって違いが分かることがあります。何も起きなくてもいい、という前提で受ける方が、身体は素直に反応します。
bust.tokyo の施術も、感じることを目的として設計しているわけではありません。胸まわりに触れられたときに自分がどう反応するのかを、一度確かめる場としてお使いいただけます。何も起きなかったという結果でも、それが分かること自体に意味があります。
受診を考えた方がいい場合
感じないこと自体は受診の理由になりませんが、次のような変化がある場合は医療機関へご相談ください。
- 以前は感じていたのに、ある時期を境に急に何も感じなくなった
- 胸にしこりがある、片側だけ形や硬さが変わった
- 痛みが続く、分泌物がある、皮膚の色や質感が変わった
- 感覚の低下が胸以外の部位にも広がっている
これらは感度の話とは別の可能性があります。施術より先に、医療機関での確認を優先してください。当日にこうした症状を伺った場合、施術を見送ることがあります。
感じないことについてのよくある質問
胸が感じないのは不感症ですか?
「不感症」は医学的な診断名として確立したものではなく、診断されるものでもありません。感じないこと自体が病気のしるしということもありません。
いろいろ試しましたが何も感じませんでした。
部位、方法、緊張、体調、関係性のどれかが同時に効いていることがほとんどです。それでも変わらない方もいますが、それも異常ではありません。
感じないのに施術を受ける意味はありますか?
あります。感じることが目的ではなく、触れられたときに自分がどう反応するかを確かめる場としてもお使いいただけます。
急に感じなくなった気がします。
ある時期を境に急変した場合や、しこり・痛み・分泌物などを伴う場合は、施術より先に医療機関へご相談ください。